陶 磁 器 の 種 類
(1) 土 器 ・・・ 粘土を原料とした無釉・素焼700~800度で焼かれたもの
たとえば、屋根瓦(黒瓦)や植木鉢など
(2) 炻 器(せっき) ・・・ アルカリや鉄を多く含む粘土を使い1200~1300度の
高温で長時間焼かれたもの
たとえば、火鉢や茶器、屋根瓦(耐寒)など
(3) 陶 器 ・・・ 吸水性のある粘土質の素土に釉薬を施し、1200度前後で
焼かれたもの
たとえば、食器類や美術工芸品、建築用タイルなど
(4) 磁 器 ・・・ 石の粉に粘土や石英などを混ぜた陶石を原料とし、素土が白く
吸水性がなく、光にかざすと透け、1300度前後の高温で
焼かれたもの
たとえば、食器類や碍子、モザイクタイルなど
注) 「碍子(がいし)」とは、
電線を支持し絶縁するために、電柱や鉄塔に取り付ける絶縁体の器具。
(大辞泉より)
赤マルが碍子です。
陶磁器の用途によっては下記の如く分類もございます。
食卓用陶磁器 | 和食器 ・ 洋食器 ・ 茶器 など |
土木建築用陶磁器 | タイル ・ 陶壁 ・ テラコッタ(※) ・ 瓦 など |
衛生用陶磁器 | 洗面器 ・ 便器 ・ 浴槽 など |
装飾用陶磁器 | 花瓶 ・ 額縁 ・ 装飾タイル ・ 人形 など |
理化学用陶磁器 | 蒸発皿 ・ ビーカー ・ 乳鉢 など |
電気機器用陶磁器 | 碍子 ・ 碍管 ・ 電気材料 など |
その他工業用陶磁器 | 耐酸びん ・ 工業材料 など |
(※)テラコッタとは、素焼の焼き物のこと
参考資料 : 文部科学省 「高等学校用 セラミック工業」
陶磁器業界四団体協議会 「やきもの知恵袋」
陶磁器業界四団体協議会 「新やきもの読本」